中庭 – 人と街と自然とのつながり –
どんなに時代と価値感が変化しようとも、人は常に「自然」とのつながりを求めています。
それは単なる「緑」というもの以上に、建築や街を含めた環境の中での、暮らしていく上で不可欠な「自然との連続性」を求めているのでしょう。
共同体を包み込む「中庭」や「緑ある空間」で人と街と自然をつなげ、その想いを託していきたいと思います。
アプローチを兼ねたアパートの中庭。丸い塔は階段室。
季節感豊かな緑と柔らかい曲線を描く自然石乱貼りの土壁は、都市の中にありながら、自然との連続性を感じさせ、道行く人の憩いの場にもなっている。
外部から店舗内部までを木製デッキでつなげ、歩道との連続感を演出。
鉢やコンテナによる寄せ植えの制作も手がける。
共用廊下には、緑と風を取り入れ、コーナーにベンチを設ける。
各住居の窓から眺められる緑豊かな緑化屋根と庭。
街角に面した共用階段塔は通りのシンボルに。
歩道沿いの緑を抱え込んで曲線を描く土壁が、道行く人を自然に店舗内部に導き入れる。
低く抑えた連続性のある建物のデザインと、足元の四季折々の草花は、豊かな街並づくりに貢献。
通り沿いには「ツバメの巣」と呼ばれるプラントボックス。
建物全体の玄関であり、また庭でもある自然素材を多用した中庭。上空の丸く切り取られた空からは柔らかい光が降り注ぐ。