建物概要
所在地 | 東京都渋谷区松濤 |
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竣工 | 2018年 |
都心の共同住宅へのアプローチを兼ねた画伯の記念館のエントランス及び外観である。大理石の乱貼を多用している。少なくとも現代まで世界の文明、文化をリードしてきたといえる西欧というものをある意味で象徴している西欧建築の本質である石、組積造のいわばシンボルとしての古城(ギリシャ、ローマ系とは違う)を現代的にダイナミックにアーチ状にえぐりとった塊が日本的な今時の表情豊かなやさしい手まねきのひさしを思わせ、洋と和が寄り添い、お互いにつりあい良く共存すうような姿を表現している。奥の共同住宅へのアプローチもファサード同様に独特の西欧的、かつ日本的路地型庭園となっている。これが画伯の絵画を保存するのにふさわしい、いや少しでも建築的に寄与出来ればと願っている。