仙川駅から近くの住環境の良い所に建つ木造２階の共同住宅である。
ドーム状の門扉をくぐると、同じ敷地の中に専用住宅と共同住宅が建ち、連続した中庭を共有する形となっている。
既存のみかんの木と、新たに植栽された高さ5ｍのオリーブの木、下草等で、観賞用ではなく簡単なお休み処も持つ、
居住者のアプローチを兼ねた緑豊かな、中庭が形成されている。
一般的には廊下等の賃貸住宅の外部空間は通行用のみに提供されるケースが多いのだが、
それを少しでも居住者の潤いのある空間にとの思いで計画されているこの中庭形式であるが、
これだけの広さの中庭があると居住者の感覚的には積極的に生活を楽しむ空間として感じとることが出来るのではないだろうか。
玄関先や、バルコニーに自分の好きな植栽が置かれ、さらに中庭が魅力的になっていくようである。
