某営業室とその外部の改修である。 外部はコンクリートで全て覆われている床を必要最低限にしてはがし、木製デッキによるアプローチと土をあらわし、緑を植栽した。 駐車場との隔て、そして内部床との高低差を利用し、結界風に所々自然石乱貼の生石灰入り土壁を配した。 外部の木製デッキは内部にもそのまま使用し、連続感を計った。 街の中にありながら、しかも仕事の営業室という場に自然との連続性を出来るだけ持たせた構成とした。 また街の中で、土をコンクリートで覆うのは車の為が第一義と思うが、それをなるべく少なくし、極力土にしたいといつも思っていた。 この出来上がった外構も通りゆく多くの人々が「きれい！」と言いながら立ち止まっていくのを見て良かったと思った。 やはり自然の力は大きいようである。
