郊外の住宅地に建つ中庭を持ったアパルトメントである。
敷地はバス通りから細長い私道を20〜30ｍ入ったつき当たりとなり、
その道路の延長線上に中庭があり、その奥は大きなお寺の境内へと視覚的に続く。
袋小路の感覚は全くなく、逆に光と風が抜ける狭いながらも明るい広場の様な中庭である。
全ての住戸は植栽されたその中庭からアプローチとなり、一般的な暗い廊下の部分はない。
丸い2つの塔にかけ渡されたアーチの門は、さながら中世の城のような感じでアパートとは思われない
異空間へと誘う。
