岩手県水沢市の地元のハウスメーカーのモデルハウスとして建てられた住宅である。
都市の住宅産業のメーカー側の論理より、外壁はサイディング一辺倒の昨今であるが、この建物には反自然的なその矛盾、ストレスを癒し、受けとめる素材として、自然石、土壁、しっくい等の自然の素材が使われている。
日本の豊かな自然と共にある地方の豊かな生活には古代から欠かせない素材であり、昨今の温暖化対策、エネルギー消費の合理化の観点からもある程度、合点のいく建物にしたかった。
自然と対抗して人工美を象徴する住宅ではなく、自然と共に生活を楽しむ風情としての家にしたかった。
